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豆大福が大好きな通称"豆大福先生"が
安川電機の製品にまつわる疑問や業界の
トレンドをわかりやすく解説します。

「2023国際ロボット展」出展レポート
次世代ものづくりのソリューションや
業界初の自律ロボットなどを提案

2023.12.19


豆大福先生

今回は特別編!2023年11月29日(水)~12月2日(土)に東京ビッグサイトで開催された、「2023国際ロボット展」の出展レポートです。リアル展の来場者は14.8万人(主催者発表)、当社ブースにも非常に多くの方にお越しいただき、誠にありがとうございました。
今回当社は、「i3-Mechatronicsによるスマートなものづくりの実現」をテーマに、自動化にデジタルデータ活用を加え多様化するものづくり現場の課題を解決する次世代ものづくりのソリューション、従来の「MOTOMAN」シリーズとは別に新たに追加された自律ロボット「MOTOMAN NEXT」シリーズ、そして「MOTOMAN」シリーズの各用途の最先端ソリューションをご提案しました。それぞれについて、会場の様子と共にご紹介します。


i3-Mechatronicsによるデータを軸とした次世代ものづくり – 変種変量生産と生産性・品質向上を両立

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ものづくり現場では、多様化するニーズに対応しながら、生産や品質を安定化させるだけでなく、さらなる高効率化や品質の向上が求められています。これらを実現するために、安川電機では、変種変量生産に対応したフレキシブルな構造と、デジタルデータ活用による継続的な生産性・品質向上を両立したものづくりを、i3-Mechatronicsコンセプトに基づくソリューションでご提案しています。

キーテクノロジーは、「自律分散制御」「データ活用」「デジタルツイン」です。今回の国際ロボット展では、「i3-Mechatronicsによるデータを軸とした次世代ものづくり」と題し、これらのテクノロジーを変種・生産手順の異なる複数製品の組立デモンストレーションを通じて紹介しました。

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自律分散制御

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デモンストレーションでは、形や大きさ、組みつけるモジュールが全て異なる3種類の製品を、ロボットが組み立てて完成させる生産ラインを再現。4つの工程で構成し、各工程間の搬送は自走する機器AMRが搬送します。ロボットたちが作るものに合わせてスムーズに段取り替えして動く様子は、多くの方が足を止めてご覧になっていました。

デモンストレーションでお見せしたように、セル*1単位で自律化し、分散することでつくるモノに合わせられる仕組みを「自律分散制御」と呼びます。そして、自律分散制御を可能としているのが、「YRMコントローラ」です。セル内にある機器の情報がこのコントローラに収集され、ロボットは、その情報を参照しながら、自分の仕事を進めて良いか判断して動作しています。

当社ではこのように、これまでの固定化された一つの生産ラインではなく、作るものに合わせた変動に強いものづくりを目指しています。
*1 生産工程の1つの作業単位

データ活用

生産を自動化すると、現場で様々なデータが取れるようになります。
例えば、デモ機のモジュール組セルでは、製品がきちんとねじ締めできたかどうかの結果とねじ締め中のトルクや電流値などの波形といった生産プロセスのデータを取得しています。ネジ締め結果が閾値内であっても、生産プロセス上の波形が"いつもと違う"場合、検査セルで確認しています。

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YRMコントローラにより、製品に紐づいた生産データを収集し、ソフトウェアツール「YASKAWA Cockpit」に蓄積。データは、生産する製品に紐づいているため、セルをまたいで共有できます。
これにより、前工程の情報を後工程に伝えられるため、製品品質改善や歩留まりを減らす工程改善につなぐことができます。

デジタルツイン

ものづくりの現場では、設備要因で計画通りに生産できない、実機でないと作業や確認ができないなどの計画と現実のギャップが存在します。このギャップを埋めるためには、計画を立てるバーチャル環境と実行する現場がデータでつながり、相互に作用する「デジタルツイン」構造が有効です。

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バーチャル環境で現場を高精度に再現することで、設備を導入・変更するエンジニアリングフェーズでは、実機を立上げる前に、現場と同等の環境下で事前に設備検証を実施することができます。設備稼働後の生産フェーズでは、稼働計画と稼働状況の比較・分析が可能となり、そのギャップを次の計画へフィードバックすることが可能になります。
これにより、ものづくりの改善サイクルを回し、最適な生産へとつなげることができます。

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業界初の自律ロボットMOTOMAN NEXTによる自動化ソリューション – ロボットが自ら判断・計画し、作業を完結

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MOTOMAN NEXTは、周辺環境の変化や他のロボット・周辺機器を含むシステムの状態を自ら判断して作業を実行できる、自律性を備えた次世代ロボットで、今回の国際ロボット展で発表されました。

ブースではMOTOMAN NEXTで実現する自動化ソリューションを複数ご紹介しました。
例えば、食器の下膳作業デモンストレーションでは、不規則に置かれたものを巧みに処理。使用済み医療器具の滅菌作業では、作業順序の変更や割込みに臨機応変に対応しました。また、不揃い野菜の箱詰め作業では、形状の大きさやばらつきに柔軟に対応できます。

このようにMOTOMAN NEXTは、周辺の状況に合わせて自らの判断・計画を実行しながら、指示された作業を完結させることが大きな特長です。

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MOTOMAN NEXTのプロモーションムービーやラインアップは、こちらの特設ページでご紹介しています。

MOTOMAN NEXT

人協働ロボットMOTOMAN-HCシリーズ – すぐに使えるパッケージ製品や豊富な周辺機器で自動化をサポート

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高可搬モデルや省スペースモデル、さらには防じん・防滴仕様や食品仕様、ハンドキャリータイプなど豊富なラインアップをご紹介しました。

パッケージ製品も関心を集めました。目的の用途に必要なロボットまわりの機器がセットになったパッケージ製品で、初めてロボットを導入する現場でもすぐに使えることが特長です。ブースでは、人協働アーク溶接パッケージMOTOPAC-WHCのご紹介や、人協働パレタイズパッケージCoboPal(FAMS社製)のデモンストレーションを行いました。
パッケージ製品には他にも、ねじ締めやハンドリング、塗装などの用途もラインアップしています。

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また、豊富な機器を簡単に接続し、セットアップ容易な「YASKAWA PLUG & PLAY KIT」も、各メーカーの機器の実物と共にご紹介。人協働ロボットの用途の幅広さをお伝えしました。

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パッケージ製品YASKAWA PLUG & PLAY KITのラインアップは、人協働ロボットの特設サイトで詳しくご紹介しています。導入事例や動画もぜひご覧くださいね!

人協働ロボット特設サイト

多彩な最新アプリケーション – 高品質アルミ溶接、1t可搬スカラ型ロボットなど

MOTOMAN各機種による最新のソリューションをご提案しました。

新型EAGLによる高品質アルミ溶接ソリューション

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マルチマテリアル対応や溶接性の課題を解決する新型サーボトーチを開発しました。新型サーボトーチの最大の特長は、業界最高のモーション性能を誇る安川電機製専用Σ-Xモータと、これに最適化した新溶接波形制御による、EAGL工法の適用範囲の拡大です。従来サーボトーチと比較して溶接時の電圧・電流・ワイヤの送りを更に高速・高精度で制御することが可能となり、世界最高クラスの溶接短絡周波数を実現しました。

1t可搬スカラ型ロボット MOTOMAN-ME1000

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EVバッテリー搬送に最適な省スペース&省エネ新型ロボットをご紹介しました。従来の6軸垂直多関節ロボットと比べて圧倒的な省スペース、軽量、省エネを実現します。

また、カーボンニュートラルに貢献するスポット溶接ソリューション、走行装置レスの塗装用途オープナーロボットMOP10L・MPO40、傾動軸付ワーク供給装置MOTOFEEDER TILTのデモンストレーションを行いました。

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これらのソリューションのほかブースでは、サービスにおける安川電機の基本概念である「YASKAWAライフサイクルサポート」のご紹介、装置とロボットが融合したDX化ソリューション、あいまいな判断を必要とする領域の自動化を可能にする「Alliom(AI生成環境)による擬似的な学習データ生成」ソリューションもご紹介しました。

皆さまのお役に立てるソリューションはあったでしょうか?出展ソリューションや製品についての詳細や導入検討のご相談などは、お問い合わせページからぜひお気軽にご連絡ください。

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