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2018.03.12

超小型ロボットMotoMINIで多品種少量生産を効率化!

豆大福先生への質問豆大福先生への質問

多品種少量の受注が増えてきたのですが、
効率のよい生産設備を構築するにはどんな方法があるでしょうか?

世界のものづくりが少品種大量生産から“多品種少量生産”へと変化する中、生産現場では設備構築に課題を抱えているケースもあるようです。今回は、多品種少量生産の効率化に役立つ、安川電機の業界最小・最軽量の超小型ロボット「MotoMINI」の特長や機能を、製造現場への適用事例を交えて解説していきましょう。

急速に高まる“多品種少量生産”ニーズ 一方、製造現場の課題は

近年、技術革新の進化やニーズの多様化によりさまざまな製品が作られ、かつそのライフサイクルは短くなっています。例えば家電やスマートフォンなどの小型製品は、多様なニーズに合った製品を少しずつ生産する“多品種少量生産”が求められ、ものづくりの現場では日々の生産計画の変化に対してフレキシブルに対応することが必要とされています。

しかし、多品種少量生産を効率よく行うためには課題があるのも事実です。ラインの構築にコストや時間がかかる、装置が大きくなる、段取り替えが多く発生し稼働率が低下してしまう、といった声が聞かれます。世界的な労働力不足も課題ですね。

安川電機ではこうしたニーズを受け、小型化・軽量化によってフレキシブルな生産設備構築に貢献できる超小型ロボット「MotoMINI(モートミニ)」をラインアップしました。その適用事例を見てみましょう。

組立・部品供給―自由な持ち運び・リニア移動で、設備をフレキシブルに

業界最小・最軽量の「MotoMINI」。本体質量は約7kgと非常に軽量なため、クレーンなどを使わずに人の手で持ち運ぶことができるのが特長です。ラインの稼働状況や生産品目にあわせて、ラインの再構築やレイアウト変更が簡単に行えるようになります。


※身長175cmの人と比較した場合のサイズイメージ

MotoMINIは、電子機器や自動車部品などの組立やハンドリング、食品業界などでも活用いただけます。例えば、複数台配置して部品供給から箱詰までの生産ラインを構築することも可能です。

こちらの動画は、5台のMotoMINIが連携してミニカーを組み立てる様子。コンパクトなスペースで密接した配置でも、高精度な作業を実現していますね。

実際の動きを見る(MotoMINIの紹介は01:07ごろ~)

また、軽さを活かしてリニアで移動させることもできます。SCF2017(システムコントロールフェア)に出展したスマートフォン組立ラインのデモ機では、部品供給作業と完成品の受け渡し作業にMotoMINIを配置。リニアで工程間を移動させ、1台で2つの作業を行っています。走行装置などの周辺システムの小型化も実現でき、コンパクトなロボットシステム・生産ラインの構築につながります。

実際の動きを見る(MotoMINIの紹介は00:58ごろ~)

このようにフレキシブルな設備を簡単に構築できるため、段取り替えが頻繁に発生する多品種少量生産でも生産効率の向上に貢献することができます。

装置の中に組み込む ―装置の小型化・省スペース化に貢献

装置の小型化・省スペース化は設備構築の重要なポイントです。MotoMINIの設置面積はたった191mm×124mm。狭い設置面積のため、装置内に組み込むこともできます。例えば、加工機など装置内での小型部品の組立に活用いただけます。

こちらの動画は、展示会の受付に設置された名刺を地域ごとに仕分けするデモ機。受付卓上の小さな装置の中でも機敏で柔軟な動きを見せています。小型化したことでワークとの距離が縮まり、設備もコンパクトになりました。

実際の動きを見る

また、俊敏な動作も特長です。安川電機の小型ロボットのなかでは最高加速度で、MOTOMAN-GP8と比較して最大1.2倍の加速度を実現。設備の生産性向上に貢献します。

人手不足を解消 ―MotoMINIが“24時間働けるスタッフ”に!

小型、高速の特長は、これまで人が行っていた作業を効率的に自動化するうえでも役立ちます。人手不足の解消に貢献でき、人よりも場所を取らずに作業できるため省スペース化にもつながるでしょう。

MotoMINIは、日経優秀製品・サービス賞2017において、BtoB企業の製品としては唯一「日本経済新聞賞(最優秀賞5点)」を受賞しました。業界最小・最軽量で必要な場所に持ち運びでき、人手不足に悩む工場で“「24時間働けるスタッフ」として導入しやすい”との評価を受けました。※出典:日経優秀製品・サービス賞2017

今後ますます広がると思われる多品種少量生産のニーズ。安川電機はこれからもMotoMINIをはじめ、フレキシブルな生産自動化に貢献していきます。MotoMINIついての詳しい情報は、ぜひお気軽にお問い合わせくださいね。

解説のポイント

  1. 近年多品種少量生産のニーズが高まり、フレキシブルな生産設備の構築が求められている。
  2. MotoMINIは業界最小・最軽量で持ち運びも可能なロボット。コンパクトかつフレキシブルな設備構築に貢献でき、多品種少量生産の生産効率の向上につながる。
  3. 小型・高速の特長は、設備の小型化や生産性向上にも貢献できる。

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