Σ-V-EXシリーズ EX001

- 2012/10/17
125μs通信周期で通信を行うことにより、Σ-Vシリーズのサーボパックよりも、さらに高速で細やかな指令及びモニタが可能となりました。
半導体後工程・電子部品市場などの特に高速モーションが求められる市場に対し、アプリケーションの高速化に対応します。なお、ヨーロッパ、アメリカ、アジア各国でお使いいただけるよう、各種規格(CEマーキング、UL規格、RoHS指令、KCマーク)にも対応します。
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通信周期最小値 125μsに設定可能
通信周期の最小値を125μsに設定することで、高速で細やかな指令、モニタが可能となりました。さらに、応答が早くなることで上位コントローラのスループットが向上します。
【用語解説】
・通信周期:上位装置が指令を作成して送り出す周期
・伝送周期:上位装置がサーボパックへデータを送り出す周期
主な用途
半導体後工程・電子部品市場などの特に高速モーションが求められる用途でお使いいただけます。
適用制限
通信周期を125μsに設定した場合、一部機能に制限があります。詳細は以下の表をご参照ください。
1. オプションモジュールの適用制限 |
以下のオプションモジュールは,125μs通信周期モードでは使用することができません。
名称 |
形式 |
セーフティモジュール |
SGDV-OSA01A |
フルクローズモジュール |
SGDV-OFA01A |
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2. 機能の適用制限 |
125μs通信周期モードでは,以下の機能を使用することができません。
調整機能名 |
SigmaWin+ |
デジタル
オペレータ |
処置 |
アドバンスト
オートチューニング |
不可 |
不可 |
以下の2通りのいずれかの方法で調整をして下さい。
①通信周期を250μsに設定し、SigmaWin+を使用した自動調整を実施後、通信周期を125μsに設定する。
②デジタルオペレータにて、慣性モーメント推定後、ワンパラメータチューニングを実施する
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慣性モーメント比
推定 |
不可 |
可 |
指令入力型
アドバンスト
オートチューニング |
不可 |
不可 |
機能 |
制限の内容 |
調整レス機能 |
使用できません。 |
振動抑制機能 |
Pn140.1 = 2 に設定することはできません。 |
2 段目トルク指令フィルタ |
使用できません。 |
自動ゲイン切り替え |
使用できません。 |
位置積分 |
使用できません。 |
バックラッシ補正機能 |
使用できません。 |
電子ギヤ |
使用できません。 |
速度単位の切り替え |
設定できる速度の単位は「指令単位/sec」のみです。 |
トルク単位の切り替え |
設定できるトルクの単位は「定格トルクに対する%」のみです。 |
2 段加減速 |
使用できません。 |
連続ラッチモード |
使用できません。 |
加減速パラメータ高速切り替え |
使用できません。 |
ソフトリミット |
使用できません。 |
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3. エンジニアリングツール SigmaWin+ の適用制限 |
125μs通信周期モードでは,以下の項目を使用することができません。
項目 |
制限の内容 |
備考 |
SigmaWin+とサーボパックのUSB 接続での通信 |
SigmaWin+を使用することができません。 |
- |
SigmaWin+とサーボパックを上位コントローラ経由で接続している場合のトレース機能 |
SigmaWin+でのサーボパックのデータトレース機能を使用できません。 |
- |
チューニングの自動調整機能を実行できません。 |
慣性モーメント推定は実行することができます。 |
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