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2017.09.06

自動化で食品工場の課題を解決!

豆大福先生への質問豆大福先生への質問

食品工場で人手不足や異物混入リスクに悩んでいます。
課題解決にはどんな方法があるでしょうか。

どの業界も人手不足が叫ばれる中、特に人手がかかるとされる食品製造の現場。他にも食品工場はいくつかの大きな課題を抱えています。今回は、その課題と解決策について解説してみましょう。

「人」の手に頼る現場 人件費とバラつきがネックに

人の手に頼る作業が多い食品製造工場。一つ目の課題は人件費です。

実は、2006年時点で673円だった最低賃金(※全国加重平均額)は、この10年で150円増の823円まで増えています。政府は1000円までの引き上げを目指していますが、人海戦術に頼る食品工場にとっては大きな負担となってしまうのです。

そもそもなぜ人手がかかるのか。それは、工場で作られる食品は多品種で、レシピも変わりやすいから。下処理から調理、仕上げまで、細やかかつ正確さを求められる作業が多いことも要因です。

しかしその分、作業する人によってクオリティにバラつきが発生しやすくなってしまいます。バラつきは商品の見た目や味、舌触りなどに影響し、廃棄ロスにつながることも。食品工場はクオリティのコントロールが非常に重要な現場なのです。

「異物混入」は企業イメージにも関わる問題

人の作業が多い分、髪の毛や爪などの「異物混入リスク」は避けられません。もし異物混入が発生すると、出荷後の回収費用、廃棄費用、利益減少、再度製造するための再調達費用など膨大なコストがかかることに。この防止策を人でまかなう場合、追加の人件費も発生してしまいますよね。

さらに言えば、異物混入は単なるコストの問題だけでなく、企業のイメージダウンという深刻な問題にもつながりかねません。

ロボットによる“自動化”で何が変わる?

食品工場で深刻になる課題に対応するには――。そこで大きな解決策となるのが“自動化”です。

自動化の代表例はロボットシステム。人を増やす代わりにロボットシステムを導入すると、まず毎月・毎年膨大にかかり続ける人件費が抑えられます。ロボットは指示を正確にこなすため、バラつきがなくなり廃棄ロスの削減にもつながります。人の慣れやカンといった不確かな部分に頼る必要がなくなるのです。もちろん、人による異物混入リスクも小さくなります。

また、省力化にも役立ちます。工場では仕分け・箱詰めといった単純作業、移載などの重労働も多いもの。たとえば安川電機では、ハンドリングロボットやピッキング・パッキングロボットによる、スムーズな移載、ピッキング・箱詰めなどの自動化を提案しています。

しかし、ロボットによる自動化には、ラインの停止リスクという懸念が生じるのも確かです。食品工場は24時間ノンストップで稼働しており、急なライン停止は生産性に大きく影響してしまいます。

そうした不安に対し安川電機では、ロボットコントローラ、生産設備に欠かせないサーボドライブやインバータといった各製品に”故障予知”の機能を搭載、製品保守・管理を強化するサポートツールの提供など、停止や異常を未然に防ぐための取り組みを行っています。

エネルギーコストの上昇には、モーションコントロール製品を活用して

自動化に伴い、エネルギーコストの上昇を心配される方もいるかもしれません。経済産業省の調べでは、産業向けの電力料金は2010年から2014年の4年間で38.2%も上昇しており、工場運営において省エネはもはや欠かせない状況。

しかし食品工場は、冷蔵・冷凍設備、加熱装置、生産設備、空調設備など、すべての工程で正確な温度管理が求められるため、なかなか電力のコストカットに取り組めないのが現状です。

そこで役立ちそうなのが、高い省エネ性能を備えた安川電機のサーボドライブやインバータなどのモーションコントロール製品。インバータをカスタマイズして、冷却ファン・ヒータの制御機能や冷蔵庫専用機能を取り込み、周辺機器を減らすという方法も、コスト削減につながるといえます。

今後、食品工場の自動化はますます加速していくと予想されています。安川電機でも食品製造の自動化を実現するロボットを開発しています。
2017年に開催された「FOOMA JAPAN 2017 国際食品工業展」では、食品製造を変えるこれらの製品を紹介して注目を浴びました。

[FOOMA JAPAN 2017 特設サイト]
ロボットの動きを動画で見る

解説のポイント

  1. 食品工場が抱える問題は「人」が要因になっていることも多い。
  2. ロボットによる自動化は、人件費削減&バラつき削減につながる。
  3. 自動化に伴うライン停止リスクやエネルギーコスト上昇は、周辺機器で対策できる。

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