株式会社SYSKEN
セントラル型100kWパワコンの故障に伴うリパワリング検討
パワーコンディショナEnewell-SOL P3A(三相)
株式会社SYSKEN(以下、SYSKEN社)では、太陽光発電のEPCとしての豊富な実績を持つばかりでなく、自社でも太陽光発電所を所有し、社会的課題であるカーボンニュートラルの実現に向けて取り組んでいます。今回、自社発電所に使用していた太陽光発電用パワーコンディショナ(以下、パワコン)の故障を機に、故障時の対応を含めてどのようなパワコンが最適かを再検討し、安川電機のEnewell-SOL P3Aを選定されました。当社パワコンを採用いただいたポイントを紹介します。
セントラル型パワコンは、一般的にはメンテナンスや故障時の対応費用が高額になることが多く、メーカーに修理依頼しなければならないため、突発の故障の場合は対応に時間がかかります。
SYSKEN社の運用する発電所では、100kWのセントラル型パワコンを3機使用しており、運用開始からおよそ10年経過した時点でパワコンの故障が発生しました。その際、修理費用が高額になることが分かり、これを機にリパワリングも含めた選択肢を検討することになりました。
1. 故障時のリスクと対応費用を抑えたい
セントラル型パワコンは1台の故障の影響(発電量の減少)が大きいことが課題です。また、修理やメンテナンスなどはメーカーに委託して行うのが一般的で、メンテナンスコストが大きくなりがちです。
2. 既存の設備をできるだけそのまま使いたい
パワコンが故障した際は、修理・更新・リパワリングのいずれが経済的に最適かを、それぞれにかかるコストを比較して検討します。リパワリングの場合は、受電設備や太陽電池アレイの構成などの既存設備を、できるだけそのまま使用できるパワコンを選定することで、コストを抑え、経済性を高めることができます。
安川電機の製品ラインアップから、太陽光発電用パワーコンディショナ Enewell-SOL P3Aを採用いただきました。お客さまの条件や課題への対応として、以下のポイントが決め手となりました。
▼導入事例:株式会社SYSKEN 飯塚太陽光発電所
選定の観点①
故障時のリスクと対応費用を抑えたい
選定のポイント①
・1台故障したときの発電減少影響を小さくできる
小容量(25kW)のパワコン複数台で構成することで、そのうちの1台が故障した際の発電量減少の影響を小さくでき、リスク分散が可能です。小容量パワコンの故障時はセントラル型パワコンと異なり、自社での交換対応が可能なため、停止期間も短くできます。
・故障したときの対応費用を抑えられる
メーカーに修理対応を依頼しなければならないセントラル型パワコンに対し、自社での交換対応が可能な小容量パワコンを採用することで、故障時の対応費用を自社でコントロールしやすくなります。
導入先のSYSKEN社では、既設のセントラル型パワコンを小容量のパワコンで構成することになりました。
パワコンが複数台になる場合でも、200V級ながら25kWの出力容量を実現しているため、台数が多くなりすぎません。リパワリング時の施工コストを抑え、その後の管理対応もしやすく、バランスのとれた設備が可能となりました。
選定の観点②
既存の設備をできるだけそのまま使いたい
選定のポイント②
・トランスの交換や追加が不要で、既存の受電設備がそのまま接続できる
Enewell-SOL P3Aは、既設のA社100kWパワコンと電圧等に関する仕様が近く、比較的低コストでリパワリングが可能でした。具体的には、Enewell-SOL P3Aは200V級では最大クラスの容量(25kW)であり、200V級S相接地を採用しているため、既存受電設備に直接接続でき、新たに変圧器を設置する必要がありませんでした。また、直流側では直列数の組換えは発生したものの、大きな追加はなく置換えが可能となりました。
※交流側では交流集電箱のみ追加、直流側では接続箱は撤去
今回は大型のパワコンをEnewell-SOL P3A 25kWで更新する事例をご紹介いたしましたが、10kWなどのより小型のパワコンを25kWで置き換えることも可能です。以下の特設サイトからお気軽にご連絡ください。
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業界 | 環境・エネルギー |
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アプリケーション | 太陽光発電 |
テーマ | 省エネ・創エネ、環境負荷軽減 |
製品 | 太陽光発電用パワーコンディショナ |
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