株式会社オルテナジー
自家消費型太陽光発電システム用パワーコンディショナの選定
パワーコンディショナEnewell-SOL P3A(三相)
30年以上にわたる太陽光発電設備の施工経験をもつ株式会社オルテナジー(以下、オルテナジー社)では、産業用自家消費型太陽光発電設備の販売およびPPAモデルの普及に努めています。今回、ヒューテックノオリン中部支店の自家消費型太陽光発電のシステム構築にあたり、自社のコンセプトに合致するパワーコンディショナ(以下、パワコン)として安川電機のEnewell-SOL P3Aを選定されました。当社パワコンを採用いただいたポイントを紹介します。
オルテナジー社では「環境に良いものは、必ずしも経済的な負荷にならない」というコンセプトを実現するため、パワコンの選定段階で様々な工夫を行っています。特に、「発電電力をいかに無駄なく利用できるか」「トータル導入コストをいかに抑えることができるか」が課題でした。
1. 発電電力を無駄なく利用したい
一般的な完全自家消費システムでは、消費が少ない場合、必要以上に太陽光発電を減らしてしまうという課題があります。理由としては、完全自家消費システムでは逆潮流が認められないことから、発電が消費を超えることがないように制御の応答遅れを想定し、10~20%程度のマージンを設定するためです。
2. トータルでの導入コストを抑えたい
単体コストが低いパワコンを選定したとしても、周辺機器等も含めた全体としてのコストが高くなってしまうケースがあります。例えば、パワコン単品でのコストを意識し、海外で主流の400V 級パワコンを導入しても、日本の200 V電源に合わせるためにトランスを設置する必要があり、結果的にトータルコストが高くなる場合があります。
安川電機の製品ラインアップから、太陽光発電用パワーコンディショナ Enewell-SOL P3Aを採用いただきました。お客さまの条件や課題への対応として、以下のポイントが決め手となりました。
▼導入事例:株式会社ヒューテックノオリン中部支店に設置されたEnewell-SOL P3A
株式会社ヒューテックノオリン中部支店では、導入した太陽光発電設備で消費電力の約12%を賄うほか、グリーン電力の購入により、全電力を再生可能エネルギー由来としています。同社を傘下に持つ株式会社C&Fロジホールディングスでは、重要取組課題(マテリアリティ)の一つとして「環境対策」を掲げ、「地球環境にやさしい物流基盤の構築」に取り組んでいます。
選定の観点①
発電電力を無駄なく利用したい。
選定のポイント①
・高速自家消費制御がパワコンに内蔵されており、発電電力を無駄なく最大活用できる
Enewell-SOL P3Aに内蔵している高速自家消費制御機能は、買電力「ゼロ」を目標値として動作します(初期値の場合)。これにより、発電電力の無駄を最小限にすることができます。
*初期値の場合。接続するマルチメータやパワコンの台数、負荷変動等の諸要素により、調整が必要となる場合があります。また、設備容量および日射等の影響により、発電量が不足することがあります。
Enewell-SOL P3Aでは自家消費制御用とモニタリング用の通信回路を別に持っており、パワコン内蔵の自家消費制御を使いつつも、オルテナジー社独自のモニタリングシステムも同時に使用できることもメリットとなりました。
選定の観点②
トータルでの導入コストを抑えたい。
選定のポイント②
・200 V級S相接地に対応しており、構内の電源にトランス等を介さず直接接続できる
Enewell-SOL P3Aは追加のトランス設置が不要なため、設備費や設置費用を最小化できます。また、トランスという重量物を支える基礎等も不要なため、パワコン設置に必要な面積も小さくできます。
・パワーコンディショナの台数を抑えられる
導入先の株式会社ヒューテックノオリン中部支店では、775 kWacという比較的規模の大きい自家消費設備を200 V級のパワコンで構成する必要がありました。Enewell-SOL P3Aは200 V級でありながら25 kWという大容量のため、台数を抑えられる点もメリットとなりました。
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業界 | 環境・エネルギー |
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アプリケーション | 太陽光発電 |
テーマ | 省エネ・創エネ、環境負荷軽減 |
製品 | 太陽光発電用パワーコンディショナ |
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