ACサーボドライブΣ-Xでは、サーボパック内に保存された標本データと運転データを比較することで、生産ラインで稼働する装置の異常を検知することができます。そのため、重大なトラブルに発展する前に適切なメンテナンスを実施することができるので、不良製品の発生防止や生産ラインの安定稼働に貢献します。
使用されているギヤやボールねじなどの経年劣化や摩耗によって、半導体の製造ラインなどで稼働する機械や装置が位置ずれを起こす。それによって、不良製品が発生したり、突発的な故障が原因となって生産ラインが不意に停止したりすることがある。機械や装置の状態を監視し異常が起きる前に予兆を見つけ、タイムリーなメンテナンスに結びつけて、不良製品の発生や突発的な生産停止を防ぎたい。
ACサーボドライブΣ-Xの異常検知機能は、事前にサーボパックに保存した正常時の運転データを稼働時の運転データと比較して異常判定を行う機能です。この異常検知機能を活用することで、機械や装置の振動や誤動作など、人の目にも明らかな異常が起きる前に、機械や装置の“いつもと違う”を早期に見える化できます。これによって、ギヤやボールねじの経年劣化などによる機械や装置の異常が起こる前にタイムリーなメンテナンスを実施することができるため、不良製品の発生防止や生産ラインの安定稼働(稼働率低下の防止)に貢献します。
■異常検知機能とは?
あらかじめ生成した標本データをサーボパックに保存し、そのデータと運転データを比較。マハラノビス距離が閾値を超えると「異常」としてカウントされます。これにより、故障につながる可能性のある装置の“いつもと違う”状態を見える化することができます。また、異常検知点数のパラメータを設定しておくと、設定値を超えた場合に異常検知ワーニングとして出力されます。
また、この機能はサーボシステムで完結することができるため、システムを追加購入したり、プログラムを変更したりする手間がかかりません。
業界 | 自動車・自動車部品、液晶製造、金属加工、搬送装置、射出・成形、半導体製造、電気・電子、食品、蓄電池 |
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アプリケーション | 金属加工、組立、仕分け・梱包、搬送、検査・検出、レーザー加工 |
テーマ | 生産性向上、信頼性向上、システム簡略化、データ活用 |
製品 | サーボ |
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