回答
2重定格とは、2種類のインバータ出力電流を持っていることを示しています。この2種類の定格電流の内、電流値が少ない方を重負荷定格、多い方を軽負荷定格といいます。少ない方が重負荷で多い方が軽負荷とは、何か矛盾しているように思えますが、実は重負荷・軽負荷の意味は、過負荷に耐える度合いを示しているのです。重負荷も軽負荷もインバータは同じですから少ない定格電流の重負荷定格の方が無理が利く、すなわち過負荷に耐えることが出来ます。
どちらの定格を使用するかは、運転条件によって決まります。
ファン・ポンプのように過負荷耐量が120% 1分、低キャリアでよければ軽負荷定格が選定できますので(従って定格電流が大きい)重負荷定格で選定するよりも大きなモータを運転することが出来ます。
コンベアやクレーンのように、過負荷耐量が150% 1分を要求される場合は、重負荷定格を選定します。