■第16話 「MP2400で手軽にサーボを制御してみよう」 |
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・いろいろな「コンパクト」 |
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竹芝さん |
うーん、困ったわ・・・ |
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豆大福先生 |
どうしたんだい、涼子ちゃん |
竹芝さん |
あ、豆大福先生 お久しぶりです。
実は、現在PLCを使用していて、はじめてサーボを使うというお客様から「2軸の補間制御を行いたいんだけど、なんかいい提案ないか」と聞かれていて・・ |
豆大福先生 |
そうか、そうか。
そういったお客様には、MP2400とJUNMAの組み合わせを提案してみたらどうだい。 |
竹芝さん |
MP2400ですか? |
豆大福先生 |
MP2400は、「コンパクト&簡単プログラミング」をコンセプトに開発された製品で、全体システムの中で、ちょっとだけサーボを使ってみようといった場合に、ぴったりなんだよ。 |
竹芝さん |
確かに、安川電機のマシンコントローラの中で最小サイズですね。 |
豆大福先生 |
そうだね。でも最小サイズなのに、最大16軸ものサーボが制御できるんだよ。 |
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竹芝さん |
うわー、小さいのに、16軸ものサーボが制御できるんですね。 |
豆大福先生 |
そうだよ。その上、サーボを現在のシステム構成に追加する場合、システム変更を必要最小限に抑えて、使用するユーザにできるだけ手間をかけないように考えられた製品なんだ。これが、「コンパクト」なシステム構成を可能にするんだよ。 |
竹芝さん |
「コンパクト」なサイズだけじゃなく、システム構成もコンパクトなんですね。 |
豆大福先生 |
そうだよ。既存の設備に、MP2400とJUNMAを追加する場合、「Ethernet」で接続するだけで、サーボを使うためのシステムができあがるんだよ。しかも、PLCとの接続は、プログラムなしで設定画面で設定するだけでできるようになるから、とても簡単なんだ。 |
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竹芝さん |
確かに「コンパクト」なシステム構成ですね。これなら躊躇無くサーボを導入できますね。 |
豆大福先生 |
今の設備を崩さずに導入できるところが大きいんだ。 |
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・簡単プログラミング |
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竹芝さん |
でも、今までサーボを使ったことがないお客様が、サーボを制御するプログラムを作るって、とても大変なんじゃないですか? |
豆大福先生 |
いいところに気がついたね。
そう、通常、こういった既存の設備は「シーケンス制御」、つまり、「このセンサがONしたら、このランプをつけなさい」といったON/OFFの制御が中心で、複雑なサーボの制御はあまりやらないんだ。
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竹芝さん |
PLCはシーケンス制御が得意なんですね。 |
豆大福先生 |
その反面、サーボの制御は、「できなくはないけど…う~ん」、という感じなんだ。 |
竹芝さん |
なるほど!そこで、MP2400の「簡単プログラミング」が登場!というわけなんですね! |
豆大福先生 |
お、鋭いね。
MP2400は、簡単にサーボを制御するために、「モーションテキストプログラム」というプログラム言語を準備しているんだよ。この言語は、とっても簡単で、複雑な制御を勉強することなく、動作させたい機械の動きをプログラムしていくことができるんだよ。 |
竹芝さん |
サーボの動きではなく機械の動きをプログラムするんですか? |
豆大福先生 |
そうなんだ。それが、お客様の言った「2軸の補間制御を行いたい」ということなんだ。 |
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例えば、2軸のボールねじを使ったX-Yのテーブル駆動の機械を、ある点に動作させたいとするよね。
もし、XとYの軸のサーボをそれぞればらばらに制御したとすると、機械はテーブルの上を、ぐにゃぐにゃの動作をしながら、指定した点まで到達するんだ。 |
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でも、本当はそれぞれのサーボがどう動作するかを意識することなく、機械自体の動きを制御したいんだ。
お客様は、サーボを制御したいわけではなく、機械の動きを制御したいわけだからね。
機械を直線で移動させることを「2軸の直線補間制御」と言うんだ。 |
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竹芝さん |
機械の動きを制御するのが、「補間制御」なんですね。 |
豆大福先生 |
そう。MP2400は、この「機械の動きを制御」する補間制御が、簡単にプログラムできるようになっているんだよ。例えば、さっきのテーブルでハートマークを書きたいとするよね。「モーションテキストプログラム」では、たった4行で、それがプログラムできるんだよ。
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竹芝さん |
すごい!たった4行のプログラムなのに機械でハートマークが書けるんですね。 |
豆大福先生 |
そうだよ。「モーションテキストプログラム」は、たくさんの補間制御をはじめ、機械の動きを制御するための機能がたくさん備わっているんだよ。 |
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竹芝さん |
「コンパクト」なのに、すごい強力な機能を持っているんですね。 |
豆大福先生 |
それだけじゃないんだよ。さっき「簡単プログラミング」って言ったよね。たしかに、プログラムの記述は簡単なんだけど、やっぱり、初めてのときは何を入力したらよいかわからないよね? |
竹芝さん |
確かに、たった4行だとしても、命令の名前を知らないとプログラム自体を書けないですね。 |
豆大福先生 |
そうだよね。だから、MP2400のプログラムエディタには、強力なプログラム支援機能があるんだよ。まずは、入力支援機能として、命令入力アシスト機能というのがある。 |
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この機能は、命令の知識が無くても機械の動きを選択して、ガイドにそって必要なパラメータを入力していくと、プログラムを自動的に書いてくれるんだよ。 |
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竹芝さん |
うわ、すごい機能ですね。これだったら、私でも、お客様に機械の動きをお聞きしてプログラムを組むことができそうだわ。 |
豆大福先生 |
そうだね。涼子ちゃんでも、半日くらいあれば、エキスパートになれるかもしれないね。 |
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他にも、プログラムの入力を支援する機能だったり、プログラムを作ったあとに機械の動きを確認したり、役に立つ機能がいっぱいあるんだよ。 |
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・専用エンジニアリングツール「MPE720
Ver.6 Lite」は無償 |
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豆大福先生 |
プログラムを作ったり、機械の動作を確認するパソコンソフトをエンジニアリングツールと呼ぶんだけど、MP2400のエンジニアリングツールは、なんと無償なんだ。
通常、エンジニアリングツールというのは有償なんだけど、MP2400は、サーボを制御したいというお客様に気軽に使っていただくために、無償でダウンロードできるようにしたんだよ。 |
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MP2400専用エンジニアリングツール「MPE720
Ver.6 Lite」
ダウンロードはこちら |
竹芝さん |
プログラムも簡単だし無償で使用できるなんて、お客様も導入をためらう理由が無くなりますね。 |
豆大福先生 |
そうだね。しかも、MP2400とJUNMAは安川電機のオンラインショップで購入できるし、即納だから、とても気軽に手に入れることができるんだよ。
だから「はじめてサーボを使ってみたい」というお客様にはぴったりなんだよ。 |
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安川電機オンラインショップはこちら |
竹芝さん |
なるほど。従来設備に、追加して「はじめてサーボを使うお客様」には、まずはMP2400とJUNMAを提案すればよい、というのがよくわかりました。
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豆大福先生 |
まずは、お客様にその構成を提案してから、あとはお客様の要求に合わせて、いろいろと組み合わせを考えればよいね。 |
竹芝さん |
「MP2400を使えば、サーボを使って機械を制御するって、そんなに難しくないですし、システムに追加するのも、簡単ですよ」
って、うまくお客様に説明できます!
ありがとうございました!
豆大福先生! |
豆大福先生 |
はっはっは~
さて、ひとまず一見落着かな?
では、今日もあま~い 豆大福でも食べるかな。
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