2007年11月26日号

豆大福先生に聞いてみようよ!
 

豆大福先生はモーションコントロールスクール講師。
ユーザさんに対しての講習はもちろん、新入社員の研修も担当している。

行橋くん、入間くん、竹芝さんは、数年前の入社当時に研修を受けた新人営業さん。
彼らは疑問があると、今でも豆大福先生を頼ってくる…

 

 
■第7話 「なぜ定格電流以下で運転しているのにアラームが出るの?」
 
行橋君 う~ん、なんでかな~??  
豆大福先生 どうしたんだい? 行橋君。
行橋君 あ、豆大福先生。
お客様から、インバータを定格電流以下で運転しているのに、アラームが出て停止してしまうって連絡があったので、どうしてそうなるのかを調べているんです。
豆大福先生 定格電流の設定はされているのかな?
行橋君 はい、モータのネームプレート通りに設定されています。
豆大福先生 使用されているモータはどんなモータかな?
行橋君 定トルク特性の「インバータモータ」です。
豆大福先生 じゃあ、モータ保護機能の選択はしているかな?
行橋君 モータ保護機能の選択? 定格電流の150%、1分(※)だけじゃないんですか?
  (※)通常使用時は100%の力で使用しますが、短い時間内であれば、定格(100%)以上の力を出すことができます。
150%、1分とは、1分間は定格の150%の力を出すことができるという意味で、インバータで駆動するモータの共通的な仕様です。
豆大福先生

モータには、商用電源で運転するためのモータや、 インバータで運転することを考慮したモータがあるんだ。そのため使用するモータを、「汎用モータ」、「インバータ専用モータ」、「ベクトル専用モータ」から選べるようになっているんだよ。インバータの初期設定は 「汎用モータ」になっているから、これを「インバータ専用モータ」に変更すれば定格電流以下で運転してもモータ過負荷になってアラームが出ることなくモータの最大限のパフォーマンスで運転できるんだよ。

   
汎用モータ          インバータ専用モータ       ベクトル専用モータ      
  上のグラフはモータが使用できる範囲を示しています。
フラットな部分(定トルクで使用できる)が広いほど、使用可能範囲が広いことを意味します。
行橋君 インバータ専用モータを使っているのに「汎用モータ」で設定しているとどうなりますか?たしか、10Hzくらいで使用されてました。
豆大福先生 商用電源で運転する汎用モータは、モータの冷却は50/60Hzのときのみを考慮しているので、 周波数を下げて使うと、過熱してしまうんだ。
インバータ専用モータは汎用モータに比べて周波数が低く(低い回転数)ても力を出せる(電流を流せる)ようにつくってあるから、「インバータ専用モータ」を選択すると、 1/10の速度までは定格電流を基準にシミュレーションして保護するようになるんだ。
これで今回お客様が使用されている10Hzくらいでは定格電流以下でモータ過負荷になることはないはずだよ。
行橋君 分かりました。これでお客様に説明できます。
豆大福先生 それは良かった。
駆動するモータを理解しておくと、インバータをもっと上手に使うことができるようになるよ。
行橋君 はい。今日は教えていただき、ありがとうございました。
豆大福先生

さて、今日も大福を食べるとするかな・・・

 

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