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豆大福が大好きな通称"豆大福先生"が
安川電機の製品にまつわる疑問や業界の
トレンドをわかりやすく解説します。

メカトロニクス技術はこんなところにも!
医療・福祉機器への応用進む

2019.11.13

豆大福先生への質問豆大福先生への質問

安川電機はサーボ、ロボットなどの製品がありますが、
産業自動化分野以外への応用はありますか?

安川電機には、これまで産業自動化分野で培ったメカトロニクス技術を応用し、医療・福祉機器市場に向けたリハビリをサポートする装置などを開発・販売しています。リハビリは患者の回復を助ける一方、繰り返しの動作を続けるには相応の時間が必要です。理学療法士や作業療法士といった医療従事者への負担になる場合もありますね。装置を開発した背景と一緒にご紹介しますね。


要介護認定者は増加、対応待ったなし

厚生労働省の統計では、介護保険制度で要介護(要支援)とされる認定者の数は、2018年4月時点で644万人です。右肩上がりで増加し、この18年に約3倍になりました。65歳以上の高齢者が、介護が必要になる原因の第2位が脳卒中です。国内では年間25万人以上が脳卒中を発症。脳卒中を含む脳血管疾患の患者数は約111万人とされ、リハビリを介助する人の身体的負担も懸念されています。

技術で定量的なリハビリをサポート

リハビリを実施する環境は様々です。リハビリを介助する人や環境に左右されず、同じ条件でリハビリを継続するために反復動作を助けるのが、モーションコントロールやロボット製品で培ってきた安川電機の技術を応用したCoCoroe(ココロエ)製品です。定量的なリハビリが実施でき、反復動作をいつ、どのくらい繰り返し実施したかなどのデータを記録することができます。

CoCoroe製品については、リハビリテーション支援、介護支援、自立支援などの目的ごとに製品を拡大。カバーする部位も順次多くなり、これまで上肢のリハビリ機器や足首の福祉機器を販売してきました。そして2019年10月、新たに前腕のリハビリ機器をラインアップに追加しました。

・上肢リハビリ装置 CoCoroe AR2 2017年 医療機器認証取得

上肢(肩、肘)の自動運動の介助を行うリハビリ機器。鹿児島大学との共同研究により製品化。

・前腕回内回外リハビリ装置 CoCoroe PR2 2019年 医療機器認証取得

前腕の自動運動の介助を行うリハビリ機器。鹿児島大学との共同研究により製品化。

・足首アシスト装置 CoCoroe AAD

脳卒中等による歩行障害を持つ患者の、歩行支援を行う福祉機器

・移乗アシスト装置 CoCoroe TAR (実証中)

ベッドと車いす間の移乗介助における、介助者不足や介助者の負担軽減を目的とした介護機器。

・ReWalk

脊髄損傷による両下肢麻痺者に対して、立位・歩行・着座等の動作を提供する装置。

前腕回内回外リハビリ装置の特長は?

前腕回内回外リハビリ装置CoCoroe PR2は、脳血管疾患などによる前腕回内・回外運動機能障害を持つ方を対象とした製品です。電気・振動刺激を併用しながら前腕の自動運動をサポートする装置で、主動作筋に適切なタイミングで電気・振動刺激を与え、目的の運動をしやすくするのが特長です。

適切な回転速度・トルクにより、患者さんの人体反応を促して訓練ができ、訓練記録は自動でUSBに保存。訓練の記録を患者さんにフィードバックすることも可能ですよ。
人とリハビリ機器とが協調したリハビリを行うことで、リハビリの質を高めるだけでなくリハビリを介助する人の負担の軽減にもつながることが期待されます。患者さんと介助側の双方にメリットがあるCoCoroe製品の開発に今後も取り組んでいきます。

解説のポイント

  1. 要介護認定者は増加、介護が必要になる原因の2位が脳卒中
  2. 安川電機では、メカトロニクス技術を応用した医療・福祉機器を開発し、ラインアップを順次拡大
  3. リハビリ訓練を記録し、定量的なリハビリをサポート

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