201184日号

豆大福先生に聞いてみようよ!
 

豆大福先生はモーションコントロールスクール講師。
ユーザさんに対しての講習はもちろん、新入社員の研修も担当している。

行橋くん、入間くん、竹芝さんは、数年前の入社当時に研修を受けた新人営業さん。
彼らは疑問があると、今でも豆大福先生を頼ってくる…

 

 
■第23話 「安川最先端技術で次世代へ」
 
行橋君 今年の夏も猛暑になりそうだよなぁ・・・去年も暑かったし、ふーっ
豆大福先生 おいおい、行橋君。何をため息なんかついているんだい?恋の悩みかい?
人生経験の長い豆大福先生にまかせなさい、相談にのるよ。
行橋君 いやぁ、先生、この暑さにため息が出ているんですよ。毎年だんだん暑くなってきている気がして・・・
やっぱり温暖化の影響なんですかね。
そういえば、温暖化防止の京都議定書では、2008年から2012年の温室効果ガスの排出量の平均で1990年比の-6%削減目標を掲げているんですよね。
豆大福先生 そうだね、目標を達成できないとなると、2013年以降の削減目標にペナルティが上乗せされたりといった罰則の適用を受ける可能性もあるんだよ。
運転中にCO2を出さない原子力発電所の稼動が不安定な中で、すべての原子力発電所が停止して、火力が代替になった場合、排出量は1990年比で16%押し上がる計算も出ているんだ。
ところで、日本での産業・エネルギー部門の排出量は全体の約40%を占めているんだよ。
産業分野では電力消費量の約70%をモータ負荷が占めているといわれているから、ここをどうやって削減していくかがキーポイントになるだろうね。
行橋君 モータで消費される電力を低減することができるインバータは省エネ機器のエースですよね!
営業活動の中でお客さまにどうPRしていけば、よく理解していただけるのかなぁ・・・
豆大福先生 お客さまが使用されるアプリケーションによっても「省エネ」のポイントが違ってくるよ。
どのアプリケーションにも言えることだけど、まずは効率の良いモータを使うことが第一条件だね。

>>> ECOiPMモータ(EMR1シリーズ)スーパー省エネモータ(SST1SST4シリーズ)

インバータを適用した「省エネ」にはアプリケーションごとに最適な省エネ方法があるんだ。
◆ファン・ポンプ(てい減トルク負荷全般)
  ・風量、流量が変動する場合 バルブやダンパーでの絞り損失を回収する。
  ・風量、流量が一定の場合 過剰設備能力のエネルギーを回収する。
(実負荷よりも余裕を見た設備能力分を削減する)
→インバータを適用してモータ速度を下げる。

◆押出機・コンベアなど(定トルク負荷全般)
  ・機械が可変速する場合 効率の良いインバータを適用したドライブへ変更する。
  【インバータの省エネ制御:安川インバータ V1000A1000Varispeed G7

◆クレーン・昇降機など
  電源回生機能を使い、下降時の回生エネルギー(電気エネルギー)を回収する。
→回生エネルギー(電気エネルギー)を電源に戻す。
  マトリクスコンバータVarispeed AC、電源回生ユニットVARISPEED-656RC5、電源回生コンバータVARISPEED-656DC5】

◆巻出機
  巻出機の回生エネルギー(電気エネルギー)を回収する。
→回生エネルギー(電気エネルギー)を電源に戻す。
  マトリクスコンバータVarispeed AC、電源回生ユニットVARISPEED-656RC5、電源回生コンバータVARISPEED-656DC5】

◆一般機械
  始動エネルギーをてい減する。
(インバータを起動器として使用することで、起動電流を抑えることができるので不要な時は積極的に停止する)
豆大福先生 今、注目されている「創エネルギー」も話題だね。
これは安川電機のパワー変換技術をベースにグリーンエネルギー(自然エネルギーを利用して再生されるエネルギー源)を効率よく有効活用するものだよ。
グリーンエネルギーによって発電された電力は、二酸化炭素の排出がほとんどないことから国も導入を進めるために、様々な支援や規制等を行っているんだ。
 
  インバータはこれまでの産業用途に限らず、我々の社会生活を支える生活関連機器への需要がますます高くなってきているんだ。今後の行橋君の営業活動によっては、削減目標の数値に影響があるかもしれないぞ。
行橋君 「小さなことからコツコツと」ですよね!
よーし!こまめに節電して、省エネ機器のインバータをどんどんPRして、“-6%減”目指してがんばるぞぉ~
ところで先生、来年の目標に“-6%減”の「ダイエット」はいかがですか?
豆大福先生 ダイエット!?そりゃあ、無理だな。
甘いものはやめられないよ~

いつものお土産よろしく頼んだよ~
 

Copyright(C)2001‐2024 YASKAWA ELECTRIC CORPORATION. All Rights Reserved.