2008年7月29日号

豆大福先生に聞いてみようよ!
 

豆大福先生はモーションコントロールスクール講師。
ユーザさんに対しての講習はもちろん、新入社員の研修も担当している。

行橋くん、入間くん、竹芝さんは、数年前の入社当時に研修を受けた新人営業さん。
彼らは疑問があると、今でも豆大福先生を頼ってくる…

 

 
■第11話 「MP2000シリーズの立ち上げとプログラミング方法について」
 
竹芝さん う~ん、悩んじゃうなぁ~ MP2400とΣ-Ⅴを立ち上げるには?
豆大福先生 どうしたんだい? 
竹芝さん あ、豆大福先生 お久しぶりです。
豆大福先生 浮かない顔は暑さのせいだけじゃないようだね。 どんな悩み事かな?
竹芝さん

はい、先日先生に教えていただいた、『マシンコントローラの特長(PLCとの違い)』は
どのお客様も非常に興味をもって説明を聞いていただけるのですが、どうもPLCに比べるとMP2000シリーズは、立上げとか、プログラムが難しそう、、というイメージがあるみたいで・・・。

豆大福先生 なるほど。コントローラはアプリケーションの開発が必ず必要だから、お客様に とっても気になるところではあるよね。 よし、今日は涼子ちゃんがMP2000シリーズとΣ-Vを初めて使用するお客様になって、実際に立上げ・プログラミングをやってみようか。     
竹芝さん えぇ! 大丈夫ですか? 私、大学の専攻はフランス文学でそっち方面は、、、
豆大福先生 大丈夫、大丈夫。 昔は、色々と少し難しい設定が必要な時期があったけど、今はとても簡単になったんだよ。 実際にやってみるとよくわかるよ。
竹芝さん

よぉ~し。 お客様目線でチャレンジしてみます!

豆大福先生

うん。 じゃあ、まずはここにあるMP2400とΣ-VをMECHATROLINK-IIで接続して電源を入れるところから始めてみようか。
まず通信の為の、スイッチの設定をしないとね。 詳しくは、マニュアルの立上げ編を見てごらん。

竹芝さん

はい、MECHATROLINKの局番号を設定して、それから10Mbpsに設定して・・・出来ました!
次はどうすればいいですか?

豆大福先生

コントローラのセルフコンフィグスイッチはオンになっているかな?
よし、では電源を入れてみようか。

セルフコンフィグレーションによる自動設定によってセットアップ時間が大幅に短縮されました。
    基本モジュールまたはCPUに実装されているディップスイッチの「INT」と「CNFG」をONに設定後、電源を投入します。
竹芝さん はい。 電源オン! LEDが点滅してRUNが点灯しました。
豆大福先生

これで基本的な初期設定は完了なんだよ。

竹芝さん

ええ? 私スイッチを設定して電源オンしかしてないですよ。

豆大福先生

MP2000シリーズから搭載されたセルフコンフィグレーション機能を使えば、基本的な初期設定はこれだけなんだ。 コントローラ自身がMECHATROLINKに繋がっているサーボ、IO機器を自動認識して、必要な設定を自動生成するんだよ。では、「安川電機の製品技術・情報サイト e-メカサイト」で無償でダウンロード出来るエンジニアリングツールMPE720 Ver.6Liteを使って、構成定義を確認してごらん。

(※MPE720 Ver.6LiteはMP2400専用です。全てのMP2000シリーズに対応しているMPE720 Ver.6(有償)もございます。)

竹芝さん

ほんとだ~、ちゃんとΣ-Vが設定したアドレス通りに設定されています。 
でもサーボを動かすのはココからが大変なんですよね?

豆大福先生

エンジニアリングツールMPE720 Ver.6Liteテスト運転機能を使えば、すぐに動かすことができるんだよ。
それでは、やってみようか。

   
竹芝さん

ココをクリックして、ポップアップしてくる画面に従って設定すればいいのですね。 
よし、あとはサーボオンをして・・  動け! わぁ~ ほんとにサーボが動きました!!

豆大福先生

どうだね、簡単だろう? 機械の調整などで、とにかく早く動かしたいというお客様は多いからね。 これも喜ばれている機能のひとつなんだよ。

竹芝さん

へぇ~ MP2000シリーズの立上げって思っていたよりずっと簡単なんですね。
実際のプログラムはどうなんでしょうか?

豆大福先生

モーションプログラムの命令入力アシスト機能を使ってみよう、モーションプログラムエディタで【F12】キーを押してごらん。

 
竹芝さん

なんかサブウィンドウが出てきました。 これはどういった機能なのですか?

豆大福先生

使用する命令を選択し、設定値を入力してから挿入を押してごらん。 

竹芝さん

あっ、プログラムが記述されている!

豆大福先生

そう、命令を選んでパラメータを設定するだけだけだから、記述ミスを気にすることなく、プログラムを進めることができる機能なんだ。 分からない時は、ヘルプボタンを押してごらん。

竹芝さん

選択している命令のマニュアルが自動的に立ち上がりました! これば便利ですね!
困ったときにマニュアルを見なくても、命令の詳細が確認できるんですね。

豆大福先生

うん。この機能もMP2000シリーズ全ての機種に搭載されていて、各種補間制御もこの機能を使えば楽に記述することができるんだよ。 

竹芝さん

マシンコントローラMP2000シリーズって思っているより、
ずっと簡単ですよ!って自信をもってお客様にお勧めできそうです!

豆大福先生

うん。なかなか海につれていってくれない入間君を動かすより、ずっとずっと簡単だろう?

竹芝さん

先生! ・・・でもそうかも(笑)

豆大福先生  


はっはっは~ さて、コントローラ操作の方はひとまず一見落着かな?
今日もあま~い 豆大福でも食べますか。

 

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