可搬質量5倍!アーク溶接最適ロボット MOTOMAN-EA1800N

新製品情報
2007/09/20

アーク溶接最適ロボットの従来の可搬質量3kgを5倍の15kgに高可搬化したほか、ロボット旋回軸の動作速度を15%アップし、旋回、下腕、上腕の基本軸はクラス最高速を実現しました。高速化で溶接作業でのエアカット時間を10%短縮(当社従来機比)できます。
また、上・下腕を伸ばしたときの最大リーチは1807mmとクラス最大、基本軸の動作範囲もクラス最大を実現しています。
トーチケーブル類のロボットへの内蔵によって、ワークやジグなどとの干渉回避、溶接ワイヤの安定した送給等の最適化構造を継承しています。
水冷トーチやサーボトーチ、特殊・大形トーチなどの搭載が可能で、各種のアーク溶接作業へ容易に対応できます。


高可搬質量15kg(従来の5倍)で、サーボトーチや水冷・大形トーチにも対応可能

従来の当社アーク溶接最適ロボットの可搬質量を、3kgから15kgにアップした高可搬タイプの新形ロボットです。全駆動軸の駆動モータ及びリスト部(手首旋回、手首振り)減速機のパワーアップと機構部全体の高剛性化設計に加え、手首まわりの負荷能力強化、手首中空部の内径拡大による大形トーチ・ケーブルへの対応を容易にしています。
大電流域で連続溶接ができる水冷トーチへの対応、高精度な溶接ワイヤ供給装置・機構部を搭載するサーボトーチ、それに特殊な大形トーチなどの適用が可能です。
また、レーザやカメラなどのセンサ装置類の搭載にも容易に対応できます。

水冷トーチ装着例

名称 MOTOMAN-EA1800N
可搬質量 15kg
繰り返し位置決め精度 ±0.08mm
最大速度 S軸(旋回) 3.40rad/s (195°/s) 動作範囲 S軸 ±180°
L軸(下腕) 2.96rad/s (170°/s) L軸 +155°~-100°
U軸(上腕) 3.05rad/s (175°/s) U軸 +210°~-175°
R軸(手首旋回) 5.93rad/s (340°/s) R軸 ±175°
B軸(手首振り) 5.93rad/s (340°/s) B軸 +180°~-45°
T軸(手首回転) 9.08rad/s (520°/s) T軸 ±200°
本体質量 380kg

動作速度の高速化でエアーカット時間短縮による生産性向上

ロボット本体旋回軸の動作速度を当社従来機種より15%アップを実現しました。ロボット基本軸(本体旋回軸と上腕軸、下腕軸)の動作速度はクラス最高速です。
基本軸の高速化によってエアカット時間(ロボット単体の動作時間で、溶接をしていない時間)を10%*短縮でき、生産性向上が図れます。溶接個所が多いワークや溶接個所が離れている大物ワーク等、エアカット回数・距離があるワークではさらに大きな短縮効果が望めます。

*:特定作業パターンでの当社従来機比

 

アーク溶接用途最適化構造、機能を継承

アーク溶接最適ロボットでの全機種共通の構造・機能を継承しています。溶接用のケーブルやホース類をアーム内(上腕)に内蔵できるので、これらのケーブルやホース類と、ロボット及び周辺機器、ワーク等との干渉を無くすほか、複数台のロボット使用時でもロボット同士のアームを接近させて使用できる近接配置が可能です。
複雑な形状や狭くてゆとりがない空間へも進入して溶接できます。また、ケーブルやホース類の長寿命化、作業スペース効率の向上に寄与できます。

 ケーブル類のアーム内への内蔵例 複数台のロボット近接配置例 狭い空間への進入例

 

溶接ワイヤの送給性が向上し、溶接品質が向上

トーチケーブルをロボットアーム(上腕)に内蔵できるのでケーブルの屈曲が最小限となり、溶接ワイヤの曲がり癖が少なく、トーチ先端で溶接ワイヤが中心からずれたりすることがありません。
溶接線ずれがなく、品質が安定します。また、溶接ワイヤ耐久性の向上、長期間の安定した送給を確保できます。

ケーブル類のアーム内蔵形 ケーブル類のアーム周辺装着形

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